プリンターを選ぶとき、「染料プリンター」にするか「顔料プリンター」>にするか、という点は極めて重要です。
染料プリンターは染料インクを用紙の表面に染み込ませるのに対し、顔料プリンターは顔料インクを用紙の表面に付着させます。
インク特性の違いによって、出来上がるプリントには次のような特徴が生まれます。
染料インクを簡単に言うと…
着色に用いる粉末が溶けきった塗料
粒子が小さいため、インクが用紙の中にまで染み込みやすい。
発色がよく鮮やかで、色の再現性が高い。
インクが浸透しやすいため、グラデーションの再現にも有利。
紙の表面に凹凸ができず滑らかな仕上がり。
- ・耐水性や耐光性が低く、濡れると色が流れたり、光が当たると色あせしやすい。
- ・インクが乾いて色が安定するまでの時間は長い。
顔料インクを簡単に言うと…
着色に用いる粉末が溶けきってない塗料
耐水性や耐光性に優れており、長時間光が当たっても色褪せしにくい。
マット紙や画材紙など様々な紙に印刷するのにも向いてる。
にじみが少なく線や色がくっきりと出るため、文字や図などのビジネス文書に向いている。
濡れてもにじみが出にくく、掲示板に貼り出すチラシなどの印刷に向いている。
- ・インクが紙の中まで浸透しないため、擦れたりすると色がはがれやすい。
- ・紙の表面に粒子が凸凹に乗っている状態のため、光沢紙だと光沢のむらが出やすい。
写真・画像印刷に使うなら、繊細な色で再現力の高い染料インク。
※アルバムなどに保存しておくことをおすすめします。文字印刷・ビジネス用途に使うなら、くっきり文字で色の安定が早い顔料インク。
染料 | 染料 | 純正 | |
---|---|---|---|
コスト削減 | ★★★★★ | ★★★ | ★ |
色の再現度 | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★★ |
耐久/耐水/耐光 | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
写真・文書 | 写真印刷 | 写真印刷 | 写真印刷 |
※「純正」にも顔料・染料があるため、あくまでも目安として掲載しています。

染料インクと顔料インクを
自動で使い分け!?
- ・PGBK(顔料ブラック)
- ・BK (染料ブラック)
- ・C (染料シアン)
- ・M (染料マゼンタ)
- ・Y (染料イエロー)
- ・GY (染料グレー)
写真には「BK(染料ブラック)」
文書印刷には「PGBK(顔料ブラック)」
インクの本数が多い分コストはかかりますが、キレイな仕上がりを担保することができます!

顔料インクと染料インクで
見た目が違う!?
これは、色の粒が集まった顔料(不溶性)、色が溶けている染料(可溶性)それぞれの特性からなる不思議な現象です。ぜひ実際に購入して見比べてみてください!